かずっちゃです。
地方に移住する流れを後押しするかのような施策(案)が国から出ました。
それは、地方に移住して”かつ”住宅を購入する人に対して、ポイントなどで助成するというもの。
その額は100万円。
対象者は、東京23区に住んでる人が対象とのこと。
なんだかなぁ、と思っちゃいました。
今回は、この件について地方暮らしの視点から少し話をしようかなって思います。
移住に対する助成の概要について
地方に住宅を購入で最大100万円分の家電などがゲットできる、ポイント制度を導入するようです。
静岡や石川では独自補助も。
東京23区からの移住というのが条件。
地方移住&住宅購入で「100万円」 対象者は東京23区居住者ら(フジテレビ系(FNN))#Yahooニュース https://t.co/rmgItOzplZ
— かずっちゃ@田舎×Webマーケティングで暮らす (@Kazutcha01) December 7, 2020
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改めて、今回の国が考えている助成の制度についてサラッとまとめます。
・東京23区に住んでる人が対象
・家電などと交換できるポイントが付与
・最大100万円
・移住しない住宅購入やテレワーク用のリフォームも対象
・他の補助金と併用できるのかは不明
・まだ決定されていない(2020/12/16現在)
東京限定、補助金じゃなくポイント制度。金額はともかく、住宅の購入に充てるものじゃないのがミソ。
うーん、田舎に住んでるぼくからしてみれば、ポイントより家を買う方に補助金を投入した方がいいと感じるんですが。
田舎でも住宅の購入はかなりお金が必要です
田舎だと、建て売りの住宅や中古物件なら安いと思うかもしれません。
でも、実際はそんなことないっていうのが現状じゃないかな。
ぼくは岐阜県の片田舎に住んでますが、周辺の建て売りの住宅の相場は、およそ1,000万円〜2,500万円の間におさまってきます。
中古物件でも条件にもよりますが300万〜1,000万の間で推移してるのが現状。
ちなみに、ぼくは会社で古民家を買いました(土地込み)がそれでも500万近くかかってます。
なので、安く購入できるというのは思い込みです。
もちろん、買った後はローンもあるし固定資産税などのランニングコストも発生するので、
「買ったらはいおしまい」
なんてことはありません。
住宅は購入したら、税制では「住宅取得控除の特例」があるので多少はラクになる面もありますが、長い目で見れば焼け石に水。
確かに、ローンを組んで住宅の月々の支払いを抑えれるなら、家電など生活品に補助を充てるという考え方も一理あります。
でも、ローンって借金です。
少しでも完済を早くする方に充てる方がぜったい良いですよ。
それに、移住する前に家電や家具はすでに持ってるよっていう人だったらどう考えるでしょう?
移住を考えてるのは東京の人だけじゃない
これ、当たり前のことなんですけど、別に東京に住んでる人だけが地方への移住を考えてるわけじゃないんですよね。
大阪、名古屋、福岡・・・
コロナ禍で社会情勢が変わってきて、地方へと考えてる人は東京住まい以外にも大勢います。
なのに、東京だけに絞ってというのはどうなのかな、と。
とりあえず、小さく始めて範囲を拡大してくのかもしれませんが。
もっと全体の需要を見て決定しても良いんじゃないかと。
いまある施策も東京がメイン
いま内閣府から出ている移住に関する補助は、東京に在住する人が対象。
【移住支援金の概要】
・100万円以内
・単身者は60万円以内
・移住直前の10年間で通算5年以上在住
・東京に勤務している
・移住先の都道府県が事業の詳細を公表した後の転入
・申請は転入後3か月以上1年以内の期間で
・申請後5年以上継続して移住先市町村に居住する意思があること 等々
うーん、東京への一極集中を解消したい狙いがあるのはわかるけど、もっと対象は広げるべきなんじゃないかな。
じゃないと、都市部への人口集中は解消されないですよ。
まとめ:田舎の魅力を発信することが必要
国の補助制度だけを当てにしていると、本当に移住を考えてる人が移住できない。
金額もちょっと足らないし、何より投入先がズレてる気がしてなりません。
それなら、ぼくら田舎に住んでる人がしっかりと情報を発信して、自分たちの手で「この町に移住しよう」と思えるようにしていかないといけないなぁ、と強く感じます。
なので、これからも地方へ行きたい、と思える発信を続けていきます。